体験しよう「メタバース」/宇治・興聖寺
「メタバース」が体験できるDANDELION(タンポポ)PROJECT

秋の紅葉が美しい琴坂で知られる曹洞宗仏徳山・興聖寺=宇治山田=で、メタバース空間を体験できる「DANDELION・PROJECT」が始まった。
メタバースとは、インターネット上に構築された仮想空間のこと。コンピューター技術により現実世界と同じような感覚が味わえるよう工夫されている。
東京都に本社を置くアートプロデュース企業、㈱ネイキッドによる「NAKED GARDEN ONE KYOTO」の一環。神社仏閣をライトアップし、魅力的なナイトイベントを演出するもので、現在、二条城や平安神宮でも開催している。
興聖寺の庭園に置かれているのは、タンポポのアートオブジェ「DANDELION」。手持ちのスマートフォンを使って操作すると、仮想空間上で自分の姿がアバターとなって現れ、自分の名前が入った「綿毛」を飛ばせる仕組み。
10日に開かれたメディア向け内覧会では、裏千家によるお点前の披露があり、宇治市の松村淳子市長と同市観光協会の中村藤吉会長らが参加。茶筅の動きを読み取って可視化するアートが幻想的に映し出された。
なお、このデジタルアートと融合した夜間の「お点前体験」は13日まで開かれる。定員あり。
並行して開催される「ナイトウオーク」企画では、琴坂~朝霧橋がライトアップされ、専用の提灯を所定の場所にかざすと照明が変化する趣向がある。提灯は宇治公園内の特設テントで貸し出し(1個500円)。JR・京阪の宇治駅に設けたコーナーで返却できる。
ナイトウォークは12月4日(日)まで楽しめる。興聖寺の夜間特別拝観(11月19~28日と12月3~4日を除く)は1000円(小学生以下無料)。チケット購入についての詳細は、公式サイトhttps://garden.naked.works/venue_kyoto/1450/で確認のこと。