連携10周年、多彩な活動振り返る/井手町と京産大
「井手応援隊」の活動紹介をする学生

井手町と京都産業大学の連携協定締結10周年を記念する会が、同町井手宮ノ本の「むすび家ide」で行われた。
両者は2013年に「連携協力包括協定」を締結。経済学部・大西辰彦教授のゼミ生が中心となり、「井手応援隊」としてこれまでに、手作りの灯籠でまちを彩る「井手!みねーしょん」や、同町を舞台にした映画「神さまの轍」(作道雄監督)への協力など、多彩な事業を展開してきた。
16年には古民家を活用した活動拠点施設「むすび家ide」が開設され、学生らが小学生に勉強を教える「寺子屋」などを開催。18年からは住民団体などが抱える課題に対し、学生のグループが解決法を提案、実施する「キャップストーンプログラム」が始まった。
26日に行われた記念の会には、学生や卒業生を含む関係者約80人が集った。初めに、中田邦和教育長と大西辰彦教授が、これまでの活動を振り返りながら挨拶。スライドショーと動画で10年の活動を思い返した後、本年度の井手応援隊の活動が紹介された。
続いて、作道監督や住民、学生らが前に出て「思い出トーク」が行われた。幾人もが、迎え入れる住民の温かさに触れた。
卒業生の橋本泰成さん(26)はイベントが連日になったタイミングでむすび家ideに泊まったエピソードを話し、「すきま風が困った」と会場の笑いを誘った。
最後は全員そろっての記念撮影で幕を閉じた。

関係者が勢揃いして記念写真に納まった