ホワイトラビット登場/文化パルク城陽「正月飾り」
文パルの若手職員が丹精込めて作り上げた「正月飾り」

文化の殿堂、城陽市のランドマーク〝文パル〟の新春恒例・豪華な「正月飾り」が今年も正面玄関脇に登場し、来館者から注目を浴びている。
指定管理者の公益財団法人城陽市民余暇活動センター(安藤洋二理事長)が「新春らしい雰囲気を」と、創意工夫を凝らして毎年、職員が手作りしている。
かつて、同センター総務部長だった西山和彦さん=寺田尺後=が長年、この飾り付けを担当してきたが、後進の育成に努め、本人退職後も若手職員が立派に継承している。
今回の「正月飾り」は年末年始のラスト休館日だった今月4日朝から午後1時ごろまで、丹精込めて、総務部の田中順也さん、有田里美さん、文化事業部の山本夏未さん、窪田慶さんの4人が分担して作業を行った。
特徴は、干支の『卯』にちなんでホワイトラビットを、窪田さんが発泡スチロールで作り上げたこと。さらに、正月の縁起物である松や竹、ナンテン、葉ボタン、モチノキの実物をあしらった飾り付けを行ったほか、屛風には『城陽』『卯』『寿』の文字を力強く書き上げた。
さらに、竹や葉ボタンなど材料のほとんどが地元の厚意で集められ、ほぼ購入せずに仕上げたのも大きなポイント。田中さんが縄ないをした長さ4㍍の大しめ縄も一見の価値あり。
正月飾りは「幅3・7㍍、高さ2・1㍍、奥行き2㍍」のスケール。今年度の新採職員である山本さんが描いた『大国主命(おおくにぬしのみこと)』の絵柄は、「因幡の白兎」神話にちなんで採用したという。作製に携わった若手職員らは「おみくじで、ぜひ今年の運試しを」と、来館者らに呼び掛けている。
ただし、館内に設置してあるアルコールで手指消毒を行い、一人1回ずつ。大吉・中吉・小吉・末吉のほか、凶も入っているので「ショックを受けないように」。
この飾り付けは今月9日(月・祝)の同市「二十歳の集い」当日まで展示。職員らで、水やりや剪定など日々の樹木管理を行い、美しさをしっかりキープさせていく。