年明けの第99回東京箱根間往復大学駅伝競走で、8区(平塚~戸塚、21・4㌔)を走り、駒澤大を総合優勝に導いた赤星雄斗選手(3年)=城陽市富野=が6日、市役所を表敬訪問。「箱根の大ファン」という奥田敏晴市長らから熱烈歓迎を受け、室内はお祝いムードに包まれた。席上、赤星選手は「来年度は最上級生となることから、史上初の2年連続3冠を達成するため、頑張ります」と力強く抱負を述べた。
今季、赤星選手が在籍する駒澤大は、昨年10月の出雲駅伝、11月の全日本大学駅伝(熱田神宮~伊勢神宮)に続き、箱根駅伝でも総合優勝を果たし、史上5校目となる大学3冠を達成する活躍を見せた。
大八木弘明監督の熱血指導のもと、分厚い選手層を誇る駒澤大。赤星選手は昨年の箱根駅伝にもエントリーされたが、当日のメンバー変更で出場できず悔しい思いをした。
これをバネに赤星選手は「(事前に)もらっていた箱根のゼッケンを部屋のドアに貼り、悔しい気持ちを絶対に忘れないように努力した」と振り返り、今回、箱根の舞台で復路8区の重要区間を任され、区間4位(1時間4分37秒)の力走を見せた。
その赤星選手は4日夜、富野の自宅に戻り、急きょ市役所表敬訪問が実現。箱根「総合優勝」の金メダルをかけ、駒沢大のトレーニングウエア姿で6日午後、土居一豊市議の案内で来庁した。
市側は奥田市長をはじめ、本城秋男副市長、北澤義之教育長、荒木正人理事、薮内孝次教育部長らが勢揃い。城陽が生んだアスリートに大歓迎でしばし〝箱根談議〟に花を咲かせた。
特に、箱根駅伝の大ファンという奥田市長は今季で勇退する大八木監督の指導方法や次期監督の藤田敦史コーチの現役時代の活躍ぶりなどを事細かに、赤星選手に質問。「練習は嘘をつかない」「1年1年、力を付けてきたなあ」という伴走車からの大八木監督のエールが力になったことを聞き出し、友情タスキをつなぐ駅伝の素晴らしさを共有した。
赤星選手は、富野小時代は少年野球チーム・富野荘クラブで活躍。南城陽中の時は京都田辺東で軟式野球に励み、洛南高陸上部に。2017、18年度と過去2回、府民総体市町村対抗駅伝の城陽市代表選手の一人として出場。5区(6㌔)の区間新記録16分50秒をたたき出し、今もそのレコードタイムは破られていない。
今後について赤星選手は「来年度もう一回、大学駅伝3冠を目指して頑張ります」と述べ、出雲・全日本・箱根すべてに出場し、史上初の快挙を目指すことを伝えた。