府立山城総合運動公園内のバス停近くにあるSL(蒸気機関車)「C11形」が補修の工事を終え、晴れやかな姿を見せている。【写真】
1940(昭和15)年に製造され、北海道を中心に33年間走り続けた。引退後、京都市の梅小路蒸気機関車館(現京都鉄道博物館)で保存していた車両を、83年の太陽が丘開園を記念し、旧国鉄の厚意により現在地で展示するようになった。
経年劣化が進んだため、これまで機関車の保全に努めてきたボランティアグループ「太陽が丘SL協力会」が、昨年9月に府へ再整備を要望。同11月中旬から始まった補修・塗装工事が、先週までにほぼ完了した。
工事では、車体を塗り直して製造当時の色合いを極力再現するとともに、金属の腐食で雨漏りなどが生じていた部分を取り払って修繕。日に照らされ、黒光りしたSLが蘇った。
最終点検の後、今月31日から内部の機械室にも入って見学できる見込み。