外国人の〝SAKE〟学ぶ/お茶の京都DMO英語ガイド育成
城陽酒造で開かれた「英語ガイド育成講座」。日本酒の試飲も行われた

山城地域の観光推進事業を行う「お茶の京都DMO」による英語ガイド育成講座が1日、城陽市奈島の城陽酒造(島本稔大代表取締役)で開かれ、参加者12人が見学と研修で日本酒の知識を深めた。
外国人観光客が激減したコロナ禍において、同DMOが「地域のおもてなし力アップ」の好機ととらえ、2020年度から取り組んでいる人材育成事業。今回は日本酒をテーマに取り上げた。
この日は、午前に島本社長の案内で酒蔵の製造現場を見学。午後は、通訳案内士で、日本酒サービス研究会認定の「利き酒師」でもある冨山佳子さんがレクチャーした。
冒頭で冨山さんは、外国人の〝SAKE〟について「日本酒を指す言葉。日本語ではアルコール類全般を〝酒〟と呼んでいるのでご注意を」と話した。
さらに「他のあらゆる酒類と比べて原材料(米)が最も高いのに、製品(酒)の価格がきわめて安い」「デンプンの糖化とアルコール発酵を同時並行的に行うのがワインとの違い」と日本酒のもつ特性を紹介した。
また「相手と親しくなると、出された料理に合うお酒を尋ねてくる場合がある。本の説明は誰でもできるので、自分のオススメをそのまま伝えればよい。そのため、多種類のお酒を飲んでみて」と呼び掛けた。
この講座は8日にも開かれ、各自がガイド内容をまとめた上でリハーサル練習に臨む予定。