本の修理してみませんか/宇治市中央図書館
外れたページをのり付けするボランティア

宇治市全3図書館の傷んだ本を修理するサークル「本の修理ボランティア」の作業が10日、中央図書館で行われ、見学者がさっそく修理を体験した。
図書館では利用者が本を返却した際、職員がページなどをチェックしている。1週間に150~200冊の本が、透明な保護シートのすり切れや、ページの破れ・外れなどで、同サークルに届けられるという。
作業では、専用のテープで破れを補修したり、外れたページを糊で付けたりする姿が見られた。この日見学にきたという稲倉正明さんは、先輩ボランティアに教わりながらさっそく作業。「図書館の本をよく利用するが、線が引いてあったりして、自分の物じゃないのになぜこんなことをするんだろうと思っていた」と見学の動機を話し、「黙って作業に熱中するのは好き」と手を動かしていた。
サークルは毎週金曜日午前10~11時、中央図書館会議室で作業を行っている。蔵書点検などで今月は金曜日の休館が続くため、見学は3月から随時可能という。問い合わせは同図書館℡0774‐39‐9256。
なお、同図書館では今月、マナーキャンペーンを行っている。ページが切り取られた本、かじられた本などを展示しているほか、18・19日にはチラシとともに職員手作りのしおりを配布する。