久御山の未来を考えよう/町職員がSDGs研修
ゲームを通じてSDGsへの理解を深める町職員

久御山町役場5階会議室で16日、町職員を対象とする「SDGs職員研修」が開かれた。グループワークを通して持続可能な開発目標「SDGs」への認識を改め、まちの将来を考えた。
町が、2015年9月に国連総会により採択されたSDGsへの新たな気付きや自分事として考えられるようになってもらうことを目的に、職員研修の一環で実施。町職員23人が参加した。
講師は、SDGs推進シニアコンサルタントなど、SDGsに関する様々な資格を持ち、企業や学校などで研修を実施しているダイドードリンコ㈱自販機営業企画部・菊地章さん。「久御山町の未来を考えるSDGsワークショップ」と題して研修を進め、持続可能な世界について考える機会を設けた。
菊地さんはまず、自身が大切にしている価値観が「お互い様で繋がる希望ある未来」と紹介し、「今の時代も、この先も絶対必要。これを皆さんと一緒に実践しなければならない」と強調した。
次に4人が1グループとなり、SDGsを「ジブンゴト化」できるカードゲーム「GetThePoint(ゲット・ザ・ポイント)」を使ってグループワークを実施。数量に限りがある再生可能資源と再生不可能資源を、次世代のことも考えながら持続的かつ有効に使い、獲得ポイントを競うゲーム。グループごとに、資源をどのように使えばみんなが豊かになれるかなどについて考え、SDGsへの理解につなげた。これを踏まえて、SDGsの達成目標年の2030年、久御山をどんな世界にしたいか、久御山に必要なことは何かを個々で考え、グループ内で話し合った。
菊地さんは「一人で100歩進むより、100人で一歩を踏み出しましょう。SDGs達成には、みんなで協力することが大切で一番の近道」とし、「考えて動く『考動』、幸せに動く『幸動』、幸せに働く『幸働』の実践」を呼び掛けた。また「2016年からスタートしたSDGsは折り返し。学ぶ段階は過ぎている」と、今すぐにでもそれぞれが行動を起こすべきと呼び掛けたほか、「身近な人に話したり、身近なことから進めていく。そこからまた新たな気付きが生まれてくる」とアドバイスした。
職員の一人は今回のゲームを通して、「自分のことだけを考えるのではなく、将来を見据えて周りのことを考えていく必要性、重要性が学べた」と、SDGsへの認識を新たにしていた。