温かさに包まれて/京田辺「大住こども園」開園
広々とした園庭で子供たちもやさしく記念樹に土を寄せた

旧村の佇まいに真新しい園舎が誕生―京田辺市立幼保連携型認定こども園「大住こども園」の開園式が29日に京田辺市大住池平で行われ、園児と地元関係者、来賓ら約70人が新たな船出を祝った。
幼保連携型認定こども園は市内4つ目で市立初。
市は北・中・南部でそれぞれ子育て拠点となる市立幼保連携型認定こども園の導入を進め、北部地域では築50年を過ぎ老朽化が進む大住幼稚園を建て替えた。
2021年12月~今月までの工期で、敷地面積約2800平方㍍、延べ床面積約2400平方㍍の鉄骨2階建てを完工した。
1階には0~2歳児の保育室をはじめ、乳児ホール、公立就学前では府で初となる体調不良児対応型病児保育を行う保健室を備える。
3~5歳児の保育室がある2階には、幼児ホール、絵本コーナー、フリースペースなど。
すべての保育室は南に向き、床材は府内産木材を使い床暖房も完備する。
乳・幼児に分けた園庭を備え、ICタグによる登校園管理システムを導入。
定員は幼105人・保79人の合計184人で、初年度の入園式は4月4日に行われる。
テープカットと記念植樹に続く式で上村崇市長は「子供たちを温かさで包み込む園舎。経験を積んで大きく成長してほしい」と式辞を述べた。
岩田高明府山城北保健所次長(知事代理)、松村博司市議会議長も来賓祝辞を添え、幼木の根元に土を寄せた大住幼稚園年長児が「ありがとうの花」で大きな歌声を合わせた。