京都芸高美術部員がカラフルに彩る/宇治吉田運送「縁庵」
お茶のまち宇治を象徴するモチーフをカラフルに描いてみせた芸高美術部員たち

宇治市木幡の許波多神社に隣接し緑の風情にマッチする茶店「縁(ゆかり)庵」を京都芸術高校(加藤由子校長)の美術部員たちが彩り豊かなアートで盛り上げた。
昨年4月にオープンした縁庵を運営する㈱宇治吉田運送の岡麻子代表取締役社長と吉田實子取締役会長も30日まで3日にわたる活躍を見せた部員に声掛けし、「明るく楽しく仕上げてもらった」「若い感性が全面に発揮」と笑顔をあふれさせた。
駐車場を縁取るブロック塀を白塗りし、その上に高校生が自由にデザイン。
気軽にお茶を楽しんでもらいたい。より敷居を低く―と、駐車場に彩りを求めた縁庵の依頼を快諾した同校美術部(13人)が数週間のうちアイデアやイメージを持ち寄せ、パソコンも駆使してカラフルなグランドデザインを作り上げた。
「宇治」「お茶のまち」に思いを巡らせた部員一人ひとりが、鳳凰や川、橋、茶席を営む婦人、植物などを盛り込み、様々な色を丹念に塗り重ねた。
副部長で新3年生となる伊藤ありんさんは「鳳凰、女性とも店の方向に顔を向け、店へ流れを作った。カジュアルで明るくポップに楽しんでもらえる色使いだ」と魅力を伝える。
鳳凰の尾にハートを描いてみせ、「見る人によって感じてもらえれば」と定見のない植物などもちりばめる。
タテ2㍍×ヨコ6・5㍍に及ぶオリジナルアートはこの後、防水コーティングを施す。
さらに、「年を経て店側に向けて描き進んでもらいたい」と、縁庵は願う。
4月16日(日)午前10時~午後4時まで1周年を祝う「縁庵まつり」を開催。
親子茶道体験をはじめ、地元店のブースも盛りだくさんに並ぶ。