52年間の営業に幕/イズミヤ大久保店
閉店セレモニーに多くの人が詰め掛けた

城陽市平川にある大型スーパー、イズミヤ大久保店が31日、施設の老朽化に伴い閉店した。地域の人たちに見送られながら、52年間の営業に幕を閉じた。
同店は1971年4月に「いづみや大久保ショッピングセンター」としてオープン。宇治・城陽市民らの買い物拠点として生活用品を販売してきたほか、多世代が集うイベント会場としても活用された。
約1㌔西に、府営西大久保団地が建設されたのが72年のこと。高度経済成長を支えた「団塊の世代」にとり、イズミヤ大久保店は無くてはならないお店だった。

別れを惜しむ言葉が書かれたメッセージボード

店舗2階のメッセージボードには、300枚を超える惜別の言葉が書かれた。山口県の女性(50)は「母の実家が大久保にあり、幼少期から毎年帰省し、亡き祖母と良く来店していました。想い出の場所をありがとう」とコメントを寄せた。
閉店時刻の午後6時すぎ、最後の挨拶のため従業員たちが正面玄関前に並んだ。鈴木雅志館長が「多くのお客様に支えられ営業を続けることができました。イズミヤの他店舗を訪れる機会があれば、ここに大久保店があったと思い出していただければ幸いです」と感謝を述べ、深々と頭を下げた。
跡地の利用については決まっていないという。