井手町で江戸時代から伝わる「おかげ踊り」が3日、玉川沿いの上玉川橋と玉津岡神社で営まれた。満開の桜の下、白地に紫の模様が入った着物とすげ笠を身にまとった女性ら43人が、あでやかな踊りで、開催中の「さくらまつり」に華を添えた。
踊りは、江戸時代後期に伊勢参りが流行したのに伴い全国に広まった。同町では一時途絶えたが、1975年に町内自治会の協力で復元。現在は町民俗芸能保存会が伝えている。
この日、玉津岡神社では、おそろいの浴衣姿をした女性らが列を作り、「おかげ踊り」と「玉川音頭」を披露。集まった人たちは、昔ながらの伝統の雰囲気を楽しんだほか、カメラやスマートフォンを手に撮影していた。