汐見町長、今期限りで引退へ/井手

井手町の汐見明男町長(75)は31日、町役場で記者会見を開き、任期満了に伴う今夏の町長選(8月8日告示、同13日投開票)に出馬しないことを表明した。
今期限りの引退理由について、汐見町長は、健康面と年齢および、まちづくりに一定のメドが立ったことを挙げた。
健康面では「2年前に検査・手術を行い、今期限りで…と思った」と明かした。その後、体調は良くなり住民から続投を願う声も寄せられたが、「取り組んできた事業にひと区切りついた。新庁舎建設という大型事業をやっても、基金残高は多く財政面でも(健全)。住民も納得してくれるのでは、と(次の町長選に)出馬しないことを決めた」と話した。多選については、「気にしていない。任期4年の実績を見て有権者が決めること」とした。
後継者について具体的な名前は挙げず、「井手町は税収が少ない。府と連携を取ってやれる人で、年齢的には50歳くらいがいいのでは。〝公金は1円たりと無駄にしない〟〝ガラス張りの町政〟〝住民の声を聞く〟という姿勢が一番大切。(私が)続けてきたまちづくりをやろう…という人が出たら、選挙で応援する」と述べた。
現在、8月の町長選に出馬を表明している人はいない。
汐見町長は、日本電信電話公社、京都市消防局を経て、1971年1月に町役場に入庁。総務課長、総務部長などを歴任後、95年8月の町長選で初当選。現在7期目。府町村会長、全国町村会会長代行。人脈を生かし、国道24号城陽井手木津川バイパスの実現などに手腕を発揮してきた。