北宇治中学校(山田裕一校長)で28日、2年生171人を対象とした救急救命講習が開かれた。参加した生徒たちが、万一に備えて救急法の知識を学んだ。
同校では、教職員がプールの季節前に心肺蘇生法の研修を行っているが、今回は野外で活動する生徒向けに、熱中症や低体温症、ケガの対応について学んでもらおうと開催した。
京都翔英高校看護科から講師9人が1~5組のクラスに分かれて出張授業を担当。手足をケガし患部が腫れているケースを例に、RICE処置と呼ばれる応急手当の方法を説明した。なお、RICEはRest(安静)Icing(冷却)Compress(圧迫)Elevate(患部を心臓より上の高さにする)の頭文字をとったもの。
説明の後、生徒たちがペアになり、手順に従って応急処置を実践した。患部近くを縛って内出血を抑える場合は、相手の脈を測りつつ縛りすぎないように…などの指導があった。
また、水泳や登山の時にみられる低体温症(35℃以下)について、温かい飲み物を与える、相手の身体をさすったりマッサージする、眠ると体温が下がるため声を掛け続ける…などの対処法が示された。