コワーキング試験運営再オープン/久御山
新たに設置された防音ブース内の居心地を確かめる参加者

久御山町森南大内の「まちの駅クロスピアくみやま」の2階で、様々な人たちが出入りして仕事などをするコワーキングスペースの試験運営が4日から始まった。新たなスペースを設け、開設期間も大幅に延ばすなど、昨年度からリニューアルして再オープンした。
この試験運営は、開館から13年が経過した同施設の今後の利活用に向けた社会実験の一環で、昨年度にも実施。社会実験では、町内事業者間の交流や、暮らしの質の向上を目指している。
試験運営を行うのは昨年度と同様、町から委託を受けた街角企画㈱(山本一馬代表取締役)=大阪市北区=。「交わる・学ぶ・創る」をコンセプトに掲げ、久御山で働く人、暮らす人の意見を取り入れながら試行錯誤を重ねている。
昨年度は11月16日から1月31日までの水、金、土曜日の週3日間開設。在宅勤務者や営業マンらの利用があったが、利用登録者数は19人、利用者数は延べ26人と低調だった。同スペースの有効性は認められたものの、オンラインで打ち合わせができる環境が必要などという指摘があった。
これを受け今年度は、新たに防音ブースを設置。期間も来年3月末日までと大幅に延長し、週6日間の開設とした。
新たに設けられた防音ブースは1人用。内部の音が外部に漏れにくい構造になっており、オンライン会議や電話に適している。1回の利用料金は500円。1000円で1カ月間使い放題となり、月に2回以上使用することが決まっている場合はお得。
昨年度と同様、少人数の打ち合わせなどに利用できる「トークルーム」、仕事などに集中して取り組める「ソロブース」、偶然の出会いを生む「ラウンジ」は無料で利用できる。WiFi、コンセントも無料。複合機(カラー50円/枚、モノクロ10円/枚)、ドリンクバー(2杯まで無料、3杯目以降50円/杯)も準備されている。
4日の午後6時から開かれたキックオフイベントには、町内外の事業者ら11人が参加。山本代表が昨年の実績やアンケート・ヒアリング調査の結果を報告後、防音ブースを紹介。参加者からは、「中に入ってみると見た目ほど窮屈ではない」などと好印象。来た時に確実に使えるよう予約制にしてほしいなどといった要望もあった。
参加者同士による座談会も開かれ、ドリンクを片手にコワーキングスペースのよりよい活用方法などについて意見を出し合い、交流を深めた。
今後は「継続的なつながりづくりも目的のひとつ」と、関連イベントとして7月22日(土)にABD読書会、同28日(金)と9月6日(水)にセミナー&ワークショップ&交流会を開く予定。
同スペースの開設日時は来年3月31日(日)までの午前11時~午後7時(毎週月曜日、12月29日~1月3日除く)。多くの利用を呼び掛けている。