自治会、防災対策などに関心/城陽「議会報告会」
テーブルミーティング形式で議論する市議と市民ら

3年半ぶりとなる対面形式の城陽市議会「議会報告会」が5日、市福祉センターホールで開かれ、『どうする城陽~地域活動の活性化を考える』をテーマに、市議と市民がテーブルミーティング形式で議論を展開した。
議会報告会は、市議会の最高規範・議会基本条例の実施要綱で「年2回以上開くこと」とされているが、コロナの影響で2021年度は1回、昨年度は2回オンライン形式で議会側の一方通行として定例会の審議内容を録画配信したのみ。対面形式での開催は20年2月以来となった。
この日は府内に「熱中症警戒アラート」が発令される厳しい暑さの中、市民約30人が会場に足を運び、3つのテーブルに分かれて、分散配置した市議らと議論した。
議会活性化委員会の澤田扶美子委員長の司会進行のもと、挨拶に立った小松原一哉議長は「貴重な意見を聞かせてもらう場に」と積極議論に期待を寄せた。
ただ、各テーブルでは、市議は終始、聞き役とファシリテーター(市民の意見を引き出しながら合意形成を促進する進行役)に徹し、市民が自己紹介や普段の生活で感じている市政課題などについて発言した。
主な話題は、高齢化で活動が衰退する「自治会問題」や近年、全国各地で発生する大規模災害に対応した「防災面の強化策」、それに「子育て」、「水問題」など。
終盤には、各テーブルの担当議員が意見の概略を発表。A班は本城隆志議員が「自治会や体振など地域活動をどう活性化させるかという意見が多かった。寺田西校区で運動会がなくなったことに反響もあった」。B班は宮園智子議員が「皆さん、子育てのことを一生懸命考えていただいている。ありがたく思った。(子育て世代だけでなく)各年代がコミュニケーションを図り、解決策を探る必要があることも議論の中で感じることができた」。C班は谷村浩志議員が「自治会活動や城陽のブランド力をどう高めていくか、また自転車乗車時のヘルメット着用についても意見が出た。自主防災面では、(活動面に)地域差が生じていることを危惧する声もあった」などと報告した。
最後に、谷直樹議運委員長が「今回の議会報告会への出席を契機に、ぜひ9月定例会にも傍聴に来ていただきたい」と呼び掛けた。