京田辺市三山木七瀬川の同志社住宅自治会(奥野剛会長、約140世帯)と実行委主催の夏祭りが26日、同公民館で行われ、親子連れなどの熱気があふれた。
コロナ明け4年ぶりとなる夏祭りは子どもの居場所づくり事業の一環として、絵や書道などの作品展をはじめ、飲食など販売コーナー、ヨーヨー吊りなどで住民が交流を深めた。
約1時間の「子どもお能体験」は、フィンドレィ美見さんがゲストの能楽師シテ方観世流の松井美樹さん=同市興戸=を紹介して幕開け。
松井さんは「悲しいことや苦しいことの暗い感情の一方で、楽しいことも扱う」と伝統芸能に触れ、参加者全員で取り組む「猩々(しょうじょう)」のストーリーを紙芝居で子供たちにも分かりやすく伝えた。
お酒が好きな赤い妖精という猩々は「毛むくじゃらのもじゃもじゃ」。
酒盛りして深く酔い水の上を楽しく踊る様子などを表現する能に子供たちもチャレンジ。
参加者は腹の底からの歌声を合わせ、扇を手にすり足も繰り返した子供たちも背筋をピンと伸ばした。
最後に、松井さんが舞いも実演し、歌声に包まれた会場は刹那、幽玄なムードを醸した。