高齢者の健康長寿願う/久御山町敬老会
第2部の特別講演会では、俳優の大村崑さんがスクワットのやり方をアドバイス

久御山町は22日、町役場5階コンベンションホールで敬老会を開き、地域の発展や家族の幸せに尽くしてきた高齢者の健康長寿を願った。
同町の現在の65歳以上の高齢者は4783人で、高齢化率は31%。100歳以上は15人で、最高齢は107歳となっている。
今年9月1日現在における町内最高齢者と満77歳(喜寿)、88歳(米寿)、99歳(白寿)の特別高齢者241人には町内の協力店舗で利用できる町商工会発行の「くみやま長寿お祝い券」、1973(昭和48)年中に結婚し、今年で結婚後50年を迎える金婚者88組には「清水焼きの組み湯呑み」がそれぞれ記念品として贈呈される。
この日の敬老会では、信貴康孝町長が開会の挨拶で「元気な姿を拝見でき、大変うれしい。久御山町の発展のため、各分野で多大な貢献をいただき、心から敬意と感謝を申し上げます」と謝辞を述べた。

信貴町長から記念品を受け取る特別高齢者

続いて信貴町長は、出席した特別高齢者43人と金婚夫婦18組に、祝福の言葉を述べながら記念品を手渡し、益々の長寿を願った。
来賓祝辞では、浅山尚紀府山城広域振興局長が西脇隆俊府知事の言葉を代読。「平和で豊かな世界で暮らせるのは、皆さま方に長年、ご尽力いただいたから。今後も若い世代の良き相談役としてそれぞれの地域でご活躍を」と激励。松本義裕町議会議長は「皆さまの笑顔に元気をいただいた。町の取り組みも利用していただき、益々お元気で幸せな毎日を送ってください」と述べ、長寿を祝福した。
久御山町社会福祉協議会の岡西義久会長、久御山町シニアクラブ連合会の惠達男会長もお祝いの言葉を述べた。
第2部では、喜劇俳優の大村崑さん(91)による特別講演会も開かれた。大村さんは幼少の頃から病弱で、20歳前には肺結核に罹り、右肺の大部分を切除。40歳まで生きられないと告げられた時もあったが、好きだった喜劇の世界に飛び込み、数々の苦難を乗り越え、舞台やテレビ、CMで大活躍した。

田渕岩夫さんとのスペシャルトークも会場を湧かせた

講演会では、5年前から筋力トレーニングを継続し「今が一番元気」というバイタリティあふれる91歳が、来場者を笑わせながら若さを保つ秘訣を伝授。また「今日から何かはじめて!」と、日々取り組んでいるトレーニングメニューも紹介した。「笑っていれば長生きできる」などとアドバイスし、「ちょっと元気になってくれた?」と尋ねると、会場から大きな拍手が送られた。
最後にKBS京都テレビの人気番組『田渕岩夫の得ダネ!てれび』で司会を務めた田淵岩夫さんも登場。親交のある大村さんとのスペシャルトークで会場を湧かせた。