地産地消、京の魚をランチで/宇治武田病院
いしい地産地消メニューに舌鼓を打つ病院職員たち

府内にある武田病院グループ(武田隆久理事長)の施設で25日、府内産イワシを使った地産地消メニュー640食分が提供され、職員が旬の味を満喫した。
府では2年前、生産者や飲食店、食材の取扱業者などをつなぐ「京都食ビジネスプラットフォーム」を設置し、異業種同士の連携と新サービスの創出を進めている。参画している事業者数は、武田病院グループを含め約400に上る。
府漁業協同組合(舞鶴市)によると、近海の魚種は概ね決まっているものの、気候の影響で水揚げ量は年ごとに大きく変動するという。実際、3年前は不漁だったイワシが今春は多く獲れたため、府が新たな流通ルートを模索し、今回の取り組みが実現した。
イワシを受け入れた同グループ13施設のうち、宇治武田病院(宇治市宇治里尻)では、イワシの梅煮定食70食とイワシフライ定食50食を準備。職員食堂のランチメニューとして提供した。
午前11時30分過ぎ、病院2階の食堂に職員たちが続々と詰め掛けた。イワシの定食を賞味した職員たちは「脂がのって美味しい」「京都の海で獲れたさかなを宇治で食べられるのは素晴らしい」と笑顔を見せた。
同グループでの地産地消ランチは、来年2月にも企画されているという。