しだれ桜に寄せる夢と希望/京田辺・普賢寺小150周年
児童代表による記念植樹

創立150周年記念ウイーク開催中の京田辺市立普賢寺小学校=水取門田=(佐々木みゆき校長、111人)で6日、記念植樹が行われ、グラウンド脇に集まった全校児童と教職員、地域住民らが学び舎の継続・発展を願った。
1873(明治6)年、多々羅・上区・水取・天王区立水取小学校=水取地蔵講=が誕生。その後、普賢寺尋常小学校と改称され、現在地へ移転したのは1908(明治41)年。
2007(平成19)年から小規模特認校制度を採り入れ、市内のどこからでも入学・転校が可能に。
現在は全校児童111人のうち約6割を校区外からの通学者で占める。
また、15(平成27)年スタートの学校運営協議会「なのはな委員会」で学校と保護者・地域住民の信頼を強め、子供たちの健全育成に努める。
この日午後一番、全校児童と教職員、PTA役員、保護者、住民らが記念樹のしだれ桜の前に集合。
はじめに、佐々木校長が「ソメイヨシノより早く咲く。来年の春にもう咲く。200周年を迎える時、子供、孫に語り継いで」と開会挨拶。
佐々木校長と記念事業実行委・大冨益義委員長、児童を代表して児童会運営委員で6年の落合隼太郎さん・城七海さんの4人がスコップを手に、順に高さ4㍍の幼木の周りにやさしく土を寄せた。
書家の辻尾仁郎さんによる案内看板は、表に式典テーマ「感謝」、裏に紀友則の和歌が刻まれ、桜花舞ううららかな春の日を待望させる。
前日はちらし寿司・大学いも・地元産野菜ふんだんな普賢寺みそ汁の記念給食に舌鼓を打った児童たち。
学校敷地には高さ15㍍超の大王松(だいおうしょう)も燦然と立ち、児童と保護者たちは松ぼっくりを材料にするリースや水引き付きの校章しおりをプレゼントにしよう―と手作りを進める。