「紫式部ゆかりのまち」キービジュアル発表/宇治市と京アニがコラボ
キービジュアルは、宇治橋を舞台にさまざまな時代の人らが行き交う

宇治市は31日、紫式部が主人公となる来年のNHK大河ドラマ「光る君へ」に合わせて進めている「紫式部ゆかりのまち宇治魅力発信プロジェクト」の、キービジュアルとロゴマークを発表した。ポスターなどの広報に広く活用していく。

十二単や市の木イロハモミジもイメージされたロゴマーク

制作は㈱京都アニメーション(八田英明代表取締役社長)=宇治市木幡=。春ごろから市担当者と同社スタッフが話し合いを重ね、完成させた。
キービジュアルは宇治橋が舞台。十二単を着た紫式部の後ろ姿を中心に据え、さまざまな時代の人や乗り物が行き来する構成。空には鳳凰が舞い、市に縁の深いウサギや市の鳥カワセミも描き込まれている。路面に注ぐ光の粒が幻想的な雰囲気を出しているのも特徴で、見る人が「宇治の物語の中に入り込んで歩くイメージ」を描いたという。
ロゴマークは、ウサギと宇治橋三の間、市の木のイロハモミジ、十二単をモチーフとし、「うじには物語がある」とのキャッチコピーを配した。「歴史や文化を感じ、宇治の物語に思いを馳せていただけるのでは」との思いを込めた。

キービジュアルについて説明する松村市長

説明した松村淳子市長は「新たな宇治を感じていただく取り組みができたら。知れば知るほど好きになっていくのが、宇治の物語」と思いを述べた。
京都アニメーションは、「(市職員から)印象的なエピソードから、それまで深く知る機会のなかった宇治の歴史まで、さまざまなことを教えていただき、弊社からもその内容を受けて現地で取材を行い、今回のビジュアルを制作することが叶いました。宇治の魅力発信の一助となれるのであれば、非常にありがたい機会と受け止めております」などとコメントしている。