3市町の連携で迅速消火へ/宇治・城陽・久御山消防合同訓練
店舗へ一斉放水を行った地元3市町の消防関係者(アル・プラザ宇治東店)

宇治・城陽・久御山3市町の消防本部と消防団が連携した合同訓練が9日、宇治市菟道平町のアルプラザ宇治東店で開かれた。はしご車も出動し、実践さながらの放水訓練を繰り広げた。
全国一斉の秋の火災予防運動(9~15日)に呼応し、府消防協会宇城久支部(支部長=太田勝啓・宇治市消防団長)の主催で開催した。相互応援協定に基づき、3市町から約80人の消防職員、消防団員と、アルプラザ宇治東店の自衛消防隊員や従業員ら20人余りが参加した。
店3階の社員食堂から出火し、延焼拡大して逃げ遅れた人が救助を求めているとの想定で、自衛消防隊が避難誘導と初期消火に当たった。その後、現場に指揮本部が設けられ、はしご車による救出とポンプ車からの放水活動を行った。
宇治市消防本部の梅永聖児消防長は講評で「安全確実で迅速な活動を行っていただいた」と参加者の機敏な活動ぶりを称えた。開催地の松村淳子市長は「一人ひとりの安全確保のため、訓練を通じて連携の重要性を再認識して」と呼び掛けた。
火災予防運動の期間中は、車両による広報や夜間パトロール、市民課広報ディスプレイなどで火災予防の呼び掛け、防火対象物の消防用設備点検などが行われる。