10年後、私はこう生きる/城陽・寺田南小でキャリア教育
地元経営者からリサイクルの大切さを教わる児童たち

城陽市立寺田南小学校(北村章子校長)で21日、「10年後、私はこう生きる」をテーマにしたキャリア教育が行われ、6年生82人に対し、地元企業経営者らが仕事内容や各業界の未来について話した。
昨年度から2カ年、ICT(情報通信技術)推進校として市の指定を受けた同校。他校に先駆けて、タブレットを活用したキャリア教育にも取り組んでいる。
京都中小企業家同友会城陽綴喜支部の仲介で、同市の会員企業4社が参加、体育館に各ブースを設け、グループに分かれた児童たちが順番にそれぞれを巡り、スライドなどで仕事内容について知識を深めた。
このうち、㈱ナプラス=久世荒内=のブースでは藤井恵里奈代表取締役がペットボトルのリサイクルなど「循環型社会の実現」といった同社の理念などを丁寧に説明した。
藤井社長は「日本のリサイクル率は世界最高水準の86%」と紹介し、米国(19・6%)や欧米(42・7%)に比べ先進国であることを伝えた。
さらに同社が担うトラックによるペットボルト回収や選別、ベール製造などを映像で説明し「ペットボトルの原料は天然資源で、限りがあります」と、持続可能な社会へリサイクルの重要性を伝えた。
児童らは、タブレットを使い、この日に経営者から聞いたことを集約。来年2月には、グループごとに「10年後の会社とは」をテーマに、今度は経営者に対してプレゼンする。