ハート型の宇治田原町の地形にちなんで設計された「宇治田原中央公園」が26日、待望のオープンを迎えた。記念式典とオープニングイベントが開かれ、防災機能を兼ね備えた憩いのスペースの開園を祝福した。
同公園は、役場庁舎に隣接する約２万平方㍍の敷地のうちの約５９００平方㍍に芝生をハート型に敷き詰め、ステージにはハート型の大屋根も設置。「ハートのまち」を存分にアピールしている。
ハート型の芝生広場の周囲には、災害用マンホールトイレ、耐震性能を備えた地下貯水槽、非常食や避難用品を保管する防災倉庫、災害時には炊き出し用のかまどとして使用できるかまどベンチ、救護室にもなるあずまやを配置し、さらにインクルーシブ遊具、健康遊具、築山なども備えている。
災害時は広域避難場所としての機能を発揮し、ヘリポートとしても使用可能。平常時は子供から高齢者まで幅広い年代の人々がくつろげる交流の場となる。
この日の記念式典には、来賓として府山城広域振興局の浅山尚紀局長、園崎弘道府議（府議会政策環境建設常任委員会副委員長）、古林良崇府議、北川剛司府議、浅田晃弘町議会議長、田辺署の平山有一署長、京田辺市消防本部の西出正広次長（林朋也消防長の代理出席）、山城北土木事務所の井上貴之所長らが招かれたほか、町議会議員、自治功労者、区長会、用地協力者、施工業社らも参列した。
西谷信夫町長は式辞で「安心と安らぎ、温もりを感じられる宇治田原の芝生のリビングがコンセプト。ハートの公園を、安心、安らぎ、温もりを感じる素晴らしい交流の場として育むことを誓う」と、決意の言葉を述べた。
続いての来賓祝辞では、浅山局長が「町の顔として地域の皆さまに親しまれる施設に」、園崎府議が「利用者の皆さまの人生のドラマを演出する公園に」、古林府議が「住民の安心・安全で豊かな暮らしを実現できる場に」、北川府議が「住民のみなさんの心と心をつなぐ公園に」、浅田議長が「子供たちの元気な歓声と、訪れる人々の笑顔を全国に届けるハートの広場に」などと述べ、今後の発展に大きな期待を寄せた。
最後に西谷町長と来賓がステージに上がり、ハート型の白い屋根に吊るされたくす玉を開披。盛大に開園を祝った。
式典終了後には参加者への園内案内も行われた。
かわいいダンスを披露するうぐいす宇治田原幼稚園の園児たち
その後の開園イベントは、同公園の門出を祝うかのような青空が広がり、延べ１０００人の住民らでにぎわった。木の雑貨などのワークショップが並んだ「マルシェ」、町内の人気商品や特産品が販売された「飲食ブース」、かまどベンチを利用した「災害食一口試食会」、町内在住のヴィオラ奏者・中田美穂さんによる「オープニングコンサート」、うぐいす宇治田原幼稚園、町立保育所による「元気っこダンスショー」が来園者を楽しませた。
ウォーキングイベントでは、ビンゴゲームが組み込まれたノルディックウォーキングを体験した人に、この日のマルシェや飲食ブースでの販売商品などが10人に当たる抽選会への参加権が与えられた。
そして、無料の「ふわふわ遊具」は子供たちの人気を集めていた。
