ほっこり“善哉の日”ひと息/京田辺の酬恩庵一休寺
参拝客が名物のおぜんざいに舌鼓を打った

「とんち一休和尚建立の寺」として知られる酬恩庵一休寺(田邊宗一住職)=京田辺市薪里ノ内=で28日、1月最終日曜日恒例の「一休善哉の日」が行われ、市内外から訪れた家族連れなどが特製のおぜんざいに心と体をほっこりと温めた。
その昔、一休禅師が小豆入りのお汁粉を食べ、経典にもある「善き哉(よきかな)。この汁」と言を発したことに因んで、善哉(ぜんざい)と名付けたとされる。
同寺が由縁をアピールしよう―と始まった催しは19回目。
この日も、NPO法人一休酬恩会のスタッフが運営をサポートし、絵馬祈祷奉納と善哉のセットで参拝者を温かく歓迎した。

年頭に1年の願いごとや誓いを絵馬にしたため吊るす

参拝者は心を静めると1年の誓いや願いごとを絵馬に書き入れ、じっと手を合わせた。
このあと、800食が用意された頃合いまでゆで上がる小豆もふんだんなおぜんざいに笑顔をあふれさせた。
9カ月児も連れて同志社山手からやって来た家族の20代の母も風味を堪能。「秋に、と思っていたが、いいタイミングで来ることができた。おいしい。程よい甘さです」と声も弾む。