桃栗三年…?願い込めクリ植樹/宇治市植物公園
クリの植え付け作業に励んだボランティアの皆さん

宇治市植物公園の園内で体験イベントができるスペースを作ろうと14日、クリの幼木の植え付けが行われた。数年後の「実り」に願いを込め、緑化ボランティア16人が作業に励んだ。
同園では来園者のリクエストに応え、果樹など「穫って食べられる」体験ができるよう、新たな植栽を以前から検討していた。昨年7月下旬には春のゾーン「ハーブ園」でブルーベリーの収穫体験を企画し楽しんでもらった。
同じ趣旨で昨年10月から、秋のゾーンでアカマツが植えられていた場所の開墾をスタート。枯木の伐採や枝葉の移動、用土の運搬などボランティアメンバーの協力で行った。
今回植えたクリの木は8本で、いずれも高さ約1㍍のもの。栗の寿命は平均して50年前後で、長い物だと100年以上と言われており、長く楽しめるよう維持管理に努めていくという。
職員は「桃栗三年…と言われるように、数年で2~3㍍にまで育ってくれればと思う。植えた場所までは上り坂になっているので、ジグザグ道を付けるなどして園の活性・利用につなげていきたい」と期待した。