早くも見頃「春は城陽から」/青谷梅林梅まつり開幕
春の訪れが感じられる青谷梅林の風景

「春は城陽から」のキャッチフレーズがぴったりの第41回『青谷梅林・梅まつり』=同まつり実行委員会(会長=増山晃章・市観光協会長)主催=が、2月23日(金・祝)から3月10日(日)まで、中天満神社などで開催される。これまで、一般開放されてきた同市中中山の梅林1㌶について同実行委員会は「立ち入りできませんので、ご注意を」と呼び掛けている。
例年なら、2月中旬に早咲きの紅梅がほころび始め、メインの白梅は3月初旬に見頃を迎えるが、今シーズンは暖冬の影響で、オープニングを前に、紅白梅とも「ほぼ満開」の見頃を迎えており、3月10日の最終日まで花が持つかどうか…との心配の声が聞かれている。
コロナが落ち着いた昨春、3年ぶりに再開された「梅まつり」。期間中1万5000人もの観梅客でにぎわった。
今回の会場は「中天満神社」=同市中黒土=に変更。境内では、梅干しや梅エキス、梅酒、梅ジャム、ハチミツ、和菓子・ごはん類などの物販も行われる。
同神社近くの「ふれあい梅広場」でも青谷まちづくりの会(青谷梅工房)が期間中、キッチンカーや歌のステージや猿回し=3月2日~10日=など盛りだくさんな内容でイベントが展開される。
また、同神社では、3月3日(日)に2022年11月に城陽市観光協会と姉妹協定を締結した石川県野々市市観光物産協会による物産販売コーナーも開設。会場には「能登半島地震」の被災者支援への募金箱を設置する。
梅まつりに関する問い合わせは、同実行委℡0774‐53‐1717(音声ガイダンス)へ。

■梅まつりの歴史
京都府内最大の「青谷梅林」の起源は定かではないが、後醍醐天皇の皇子・宗良親王の和歌に「風かよふ、綴喜の里の梅が香を空にへだつる、中垣ぞなき」と記されていることから、鎌倉末期ごろには、梅林が存在していたとみられる。
また、1900(明治33)年に青谷保勝会が設立され、梅林の保護とPRに努めて以降、花見客が多くなり、名勝地となった。
梅まつりは、観梅が盛んだった明治時代に思いを馳せ、農家の副収入確保と観光振興を目的に、1984(昭和59)年から2005(平成17)年まで青谷梅林振興協議会で実施。その翌年からは、地元の協力も得て実行委員会形式で開かれている。