雨に負けず1258人が完走/宇治川マラソン
宇治橋通り商店街を駆けるランナー

第38回宇治川マラソン大会(同実行委員会主催)が25日、宇治市広野町の山城総合運動公園(太陽が丘)を発着点とするコースで開かれた。気温4・8度の寒さに加え、スタート時間の午前10時ごろから徐々に雨が降り出す過酷なコンディションとなったが、5㌔・10㌔・ハーフマラソンで1258人が完走した。最高齢の参加者は男性が86歳、女性が82歳だった。
大会には、ゲストランナーで参加した、タレントで同市観光大使の安田美沙子さんを含めて1696人がエントリー。内訳は、ハーフが最も多い872人、10㌔が458人、5㌔が366人。京都府からの申し込みは全体の約3分の2に当たる1114人だった。

宇治市観光大使の安田美沙子さんがゲストランナーとして笑顔でエールを送る

開会(出発)式は午前9時40分から中央広場で行われた。平田研一実行委員長の開会宣言に続き、松村淳子市長は主催者、松峯茂市議会議長は来賓として参加者を激励。安田さんも挨拶に立ち「地元宇治で走るのを楽しみにしていました。本日はよろしくお願いします」と呼び掛けた。
この日は予報通り、朝から雨模様となり、出発前には一旦収まったかに思えたものの、同10時10分(5㌔)・15分(10㌔・ハーフ)のスタート時間になると、再びポツポツと降り出した。参加者たちは気を引き締めつつ、アップダウンが激しい難コースへ繰り出していった。

源氏物語「宇治十帖」のヒロイン浮舟と匂宮も見守る中、朝霧橋をバックに快走スマイリング

ゴールは3部門ともに太陽が丘陸上競技場に設けられ、ランナーたちが雨に負けず最後の気力を振り絞っていた。野外ステージで行う予定だった表彰式は、雨のため管理棟付近のスペースへ変更。ハーフ男子の部では、斎藤光明さん(OBRS)=城陽市=が前回大会に続いて1位に輝いた。