城陽市の姉妹都市・韓国慶山市の趙顯逸(チョ・ヒョンイル)市長が7日、城陽市役所を表敬訪問。奥田敏晴市長ら市3役、小松原一哉市議会議長ら市議らの歓迎を受けた。コロナの影響で、慶山市長の来城は2017年以来およそ7年ぶりだが、2022年7月就任の趙市長は、首長として初めての城陽入り。早速、奥田市長らを今年10月の「慶山市民の日」に招待するなど交流再開で意気投合した。
趙市長は、1965年生まれの58歳。地元の慶山小、慶山中からテリュン高校、啓明大学を経て嶺南(ヨンナン)大学経営大学院修士修了。慶山市がある慶尚北道の議会議員を2期務め、22年6月の慶山市長選に出馬。見事、当選し民選8期・第10代慶山市長に就任した。
今回は東京で開催されている企業展示会に慶山市の企業が8社出展していることもあり、その会場を視察後、姉妹都市の城陽市を訪れた。
金美英(キム・ミヨン)中小ベンチャー企業課長ら4人の随行職員とともに午前10時30分ごろ、城陽市役所に到着した趙市長。玄関で多くの市職員、市民らの出迎えを受け、奥田市長、本城秋男・村田正明副市長、北澤義之教育長、そして森澤博光市国際交流協会長が待つ西庁舎の会議室へ。
奥田市長とは、慶尚北道議員時代の2018年「慶山市民の日」の催しで挨拶を交わした間柄という趙市長。
気さくな表情で再会を喜び合い、奥田市長から「一昨年11月の市制施行50周年記念式典にお招きできなかったことは大変、心苦しいですが、こうして久々に慶山市の方々がお見えになり、姉妹都市交流再開の機会をいただけたことをうれしく思います」と歓迎の言葉を受けた。
趙市長からは、今年10月の「慶山市民の日」に奥田市長を正式招待することを伝え、歓迎に対するお礼の言葉を述べた。その中で「韓国では10年経つと『山や川が変わる』という言葉がある。城陽市と慶山市が姉妹都市盟約を締結して33年以上が経過。3回も山や川が変わっても信頼関係は変わらず、今後も友情を育んでいきたい」との思いが告げられた。
今月26日からは城陽市の中学生の慶山派遣も行われるため、趙市長からは「(生徒たちを)十分に案内します。安心してください」との言葉があり、これからは「特に両市の企業間交流を活発に行い、相互の経済発展に努めたい」との意向が伝えられた。
城陽市と同様、慶山市でも巨大アウトレットモール建設計画があるといい、両市長は、完成後に互いのまちを見に行くのが楽しみ…と笑顔を交わし合った。