尊厳が尊重される社会へ/5年ぶりに「井手町解放文化祭」
多彩な作品が並んだ展示コーナー

井手町井手のいづみ人権交流センターで10日、部落差別の解消や人権文化の創造を目指す第38回『町解放文化祭』が開かれた。町内各種団体などによる舞台発表、作品展示、模擬店に多くの町民らが来場し、記念講演会では差別のない社会について考えた。
同文化祭は「見つめよう私たちの歴史・育てよう私たちの文化~共に認める、多様な価値観~」をテーマに毎年開催してきたが、ここ数年はコロナ禍により中止。2019年以来、5年ぶりに開かれた。
開会セレモニーでは西島晋作実行委員長らが挨拶。続いてもちつきを行い、来場者につきたてのもちが振る舞われた。
体育館では舞台発表があり、町内3保育園児の太鼓演奏や歌の発表、山吹美音会の大正琴演奏、チアダンスサークル#ピンクパンサーの踊り、ウトロ平和祈念館の農楽が披露され、盛んな拍手を浴びた。
展示コーナーでは、町人権啓発コンクールの応募作品(ポスター・標語)や、保育園、小中学校、井手やまぶき支援学校、いづみ児童館、いづみまなび教室の作品が来場した親子らの目を引いた。
駐車場には模擬店が並び、うどん、ネギ焼き、から揚げなどが販売され、香ばしい香りが漂った。プラバンキーホルダー作りは、子供たちの人気を集めていた。
午後の町人権啓発講演会には、兵庫県尼崎市出身のシンガーソングライター悠以さんが招かれ、「自分らしく生きる」をテーマに記念講演を行い、LGBTトーク&コンサートを通して、性的マイノリティについて学んだ。