事業着手から10年で完成/府道向島宇治線バイパス道路
ようやく完成形となる向島宇治線のバイパス道路

京都府は13日、府道「向島宇治線」のバイパス道路が完成し、15日(金)午前10時に供用を開始する予定、と発表した。
向島宇治線は宇治川左岸の堤防道路。府は元・宇治公民館前の宇治街道踏切(現在は閉鎖)を起点に、朝・夕の時間帯、交通渋滞が発生していることから、付け替えによるバイパス道路の整備を計画し、2014年度に事業着手した。
 工事延長は約290㍍で、宇治川左岸の堤防から元・宇治公民館西側を通って、JR奈良線をアンダーパスでくぐり、府道「宇治淀線」前の洛タイ新報付近に接続するバイパス道路の築造を進めてきた。標準幅員は12㍍で、両側に歩道を整備。総事業費は約29億円(工事費約21億円、用地補償費約8億円)となった。
完成形は宇治方面2車線(右折レーン、左折レーン)、向島方面1車線となるが、用地買収の進捗の関係で、先に完成した宇治方面2車線を活用し、2020年10月、宇治方面・向島方面の各1車線で暫定的に供用を開始した。先月、向島方面1車線の供用を開始するとともに、宇治方面の2車線のうち1車線を閉鎖して右折レーンなどを整備。事業着手から10年が経過して、ようやく完成形となる。