京の春、ゆずる心で事故防止/春の全国交通安全運動スタート
歌って踊れる西城陽高校合唱部員がリズミカルに、スタート式を彩った

「京の春・ゆずる心で・事故防止」をスローガンに、6日から春の全国交通安全運動が始まる。期間は15日(月)までの10日間。そのうち、4月10日(水)を「交通事故死ゼロを目指す日」に設定し、市民らに交通ルールの遵守と正しい交通マナーの実践を呼び掛ける。
運動前日の5日、城陽署(藤田尚孝署長)と城陽市交通安全対策協議会(会長=奥田敏晴市長)は、アル・プラザ城陽「プラムコート」=富野荒見田=でスタート式を開き、事故のない安心・安全なまちづくりへ心を一つにした。
重点は▽こどもが安全に通行できる道路交通環境の確保と安全な横断方法の実践▽歩行者優先意識の徹底と「思いやり・ゆずり合い」運転の励行▽自転車・電動キックボード等利用時のヘルメット着用と交通ルールの遵守の3点。
スタート式は、来賓として酒井常雄・園崎弘道両府議(城陽区)、小松原一哉市議会議長、岩見悦明城陽商工会議所会頭、堀井誠史城陽交通安全協会長をはじめ、市交対協の構成団体関係者らを迎え、買い物客ら約200人が参集して開催。
矢野淑子さんの司会進行のもと、まず奥田市長が「市道において現在、旧城南病院前交差点やJR山城青谷駅北側の中村道踏切の改良工事を進めており、今後も児童や高齢者ら交通弱者にやさしいまちづくりを警察と一丸となって取り組んでいきたい」と挨拶した。
続いて、先月25日付の府警人事異動で着任したばかりの藤田署長が「昨年中の府内の交通事故件数は、発生・負傷者・死者とも過去5年で最多。ただ、城陽署管内では、いずれも大幅に減少したことは、市内の各地域、事業所での地道な活動のたまもの」と感謝の意を伝えた。

府警マスコット「ポリスまろん」「ポリスみやこ」、城陽市イメキャラ「じょうりんちゃん」も大人気

会場には、府警シンボルマスコット「ポリスまろん」「ポリスみやこ」、市のイメージキャラクター「じょうりんちゃん」が勢揃いし、子供たちに大人気。
ステージには、全国レベルの実力を誇る府立西城陽高校合唱部のメンバー25人が『お茶の京都』のテーマソング・茶かほる(葉加瀬太郎作曲)やJポップ、アニメソングなどをリズミカルに披露。アンコールも飛び出す盛況ぶりで、観客といっしょにSMAPの「Joy!!」で大いに盛り上がった。
合唱部員らは、はきはきとした口調で「交通安全宣言」。自転車安全利用五則を徹底して自分や他人の命を守ることを誓った。

反射神経テスト機器「クイックアーム」に挑戦する市民ら

式典後の第2部では、城陽地域交通安全活動推進委員らが高齢ドライバー向けの「反射神経テスト機器(クイックアーム・クイックキャッチ)」への挑戦を呼び掛けた。
買い物客らは「運転に自信がある」と自負していても、年齢ととともに反射神経が衰えていることを実感。ちなみに、来年80歳を迎える奥田市長は、クイックアームで反射神経年齢『50歳』という好結果をたたき出し、ご満悦の様子だった。
なお、挑戦者らには、自転車に付ける小型ライトや夜間に光る反射材が配布され、事故に遭わないため、目立つ工夫の実践を心に誓った。