煌く春謳歌、2日間で14万人/宇治川さくらまつり
すっかりと花開いて艶やかな色を披露する花々

宇治川派川を背に満開の桜のもと花を愛で交歓を深める

お茶と観光のまちに今年も春がやって来た―第48回「宇治川さくらまつり」(主催=公益社団法人宇治市観光協会)は6、7日の2日間、宇治川中州の府立宇治公園で開かれた。絶好のお花見日和の中、家族連れなどが訪れ、艶やかな花の見ごろを満喫した。主催者発表では、初日に6万8千、2日目は7万2千の合計14万人が訪れ、昨年(11万3千人)を上回る人出だった。
ここに来て日中の気温は上昇し開花のスピードは速まり、様々な咲き具合を見せる木々。開催両日とも晴天に恵まれ、満開の桜が宇治川畔を彩った。橋下は降雨続きで豊富な水量をたたえる中、朝早くから市民や国内外からの観光客が会場まで足を運んだ。

宇治ご当地グルメの宇治茶漬けブースで「よっしゃんの鯛茶漬け」も好評

宇治川派川・塔の川には風情ある遊覧舟のほかドラゴンボート(龍舟)が往来し、メイン会場では地場産品を取り揃えた「春の市」に飲食ブースが所狭しと軒を並べ、店独自のアイデアを絞るご当地グルメ「宇治茶漬け」コーナーでは地元店舗が自慢のメニューをアピールした。
午前・午後の2回、散歩に訪れた「チャチャ王国のおうじちゃま」は愛嬌を振りまき、白無垢の新婦と新郎、親族と交歓したのをはじめ、親子らの注目を集めた。

塔の島にブースが並ぶ炭山陶器まつりも来場者らの歓談弾む

春の全国交通安全運動初日を迎えた6日には、宇治署の啓発ブースで、交通安全クイズや飲酒ゴーグル体験で訴え、子供たちも白バイ試乗でポーズを決めた。
塔の島では、約16の窯元が出揃う炭山陶器まつりが開かれ、お値打ち品をずらりと並べ、幅広い年代の買い物客が急須やマグカップ、花器などの品定めに胸弾ませた。また、7日には十三重塔近くの広場で、宇治田楽のメンバーが演舞を披露。集まった人たちが拍手を送っていた。

会場の宇治公園を宇治田楽のメンバーが練り歩いた

また、宇治川に面した市観光センターのお茶席では、市茶道連盟が心和む一服を振る舞い、茶席・点心・記念品付きセットも好評だった。
観光協会では「桜が全国的に開花し、天気にも恵まれてコンディションが良かった。大河ドラマ展が開催中で、会場の茶づな(京阪宇治駅近く)まで足を延ばした方もおられたと聞いている」と話していた。