企画展「宇治茶・名所絵から製茶図まで」/6月23日まで・宇治市歴史資料館
名所絵や製茶図で宇治茶を紹介する

新茶の季節にちなみ、宇治市歴史資料館(家塚智子館長)で11日から、企画展「宇治茶・名所絵から製茶図まで」が始まった。江戸時代から大正時代にかけて描かれた茶園や茶摘み風景などの絵図を通して、宇治茶を紹介する。
同館の収蔵展示室に資料28件45点、パネル2件8点を展示。古くから宇治茶が広く人々に親しまれていたことを伝える。
まず「宇治の名所絵」として、「山城国宇治之里茶園之風景」(同資料館蔵)など14件18点が展示。江戸時代後期に流行した名所絵や錦絵では、画題として宇治の茶園や茶摘み風景が取り上げられているものも多く、当時からこれらが宇治の名所として認識されていたことがわかる。
また「宇治茶の広がり」として、「阪部卯之助茶舗引札」や「宇治自園名茶売出」など8件9点が展示。宇治茶が国内のみならず国外でも高い評価を得ていたことを知らせている。
そして「茶業の近代化と製茶図」として、6件18点が展示。中でも4面(1面=高さ42㌢・幅172㌢)で構成された「宇治の製茶図」(府茶業会議所蔵)は、茶の木栽培から製茶・出荷までの一連の工程が精緻に描かれており、当時の製茶の様子を克明に記している。
担当学芸員の宇治市教育部博物館管理課・藤岡琢也さんは「お茶を主題にした絵図がたくさん描かれており、宇治と言えばお茶ということが昔から定着していたことがよくわかる。(宇治橋、平等院、宇治上神社など)宇治の名所の中の一つにお茶も含まれており、宇治の魅力の一つとして知ってもらいたい」と話し、来館を呼び掛けている。
この企画展は6月23日(日)まで。午前9時~午後5時。月曜日休館。観覧無料。