中井孝紀氏が出馬表明/8月の久御山町長選

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久御山町議会議員の中井孝紀氏(57)が17日、まちの駅クロスピアくみやま=森南大内=で記者会見を開き、任期満了(8月27日)に伴う久御山町長選(8月20日告示、25日投開票)に出馬することを正式に表明。3カ月後に迫った真夏の首長決戦に力を込めた。
中井氏は2003年に町議に初当選し、現在6期目。町長選には「一党一派に偏らず、多様な声を聞く中で町政運営を担いたい」と、自民党を離党し無所属で初挑戦する。来月の定例会6月会議を最後に、議員を辞職するという。
この日、午前11時から開かれた会見には、村田和弘後援会長ら7人の後援会メンバーが同席した。
中井氏は出馬に至った経緯について、「色々な皆さま方の声を聞く中で、5月11日に決心した」とし、現町政が町内3校区全てでこども園を整備したことを評価する一方で、「色んな人や団体の顔色をうかがい、できるだけの配慮をしながらの行政運営に限界がきている。長くすべきものではない」と指摘。フッ素の基準値を超えた残土が、西一口の国土交通省ストックヤードに搬入されたことにも触れ、「いかがなものかと思う」と、この問題が出馬のきっかけの一つにもなったと説明。そして、「人口減少問題、交通渋滞、振動などで生活環境は悪化の一途。今こそ子育て世代に選ばれる町へ方向転換し、未来につながる事業を展開するとともに、職員の隠蔽体質を一新したい」と意気込んだ。
中井氏は、自身が展開しようとする町政運営について、①バランスの良いまちづくり②スピード感のある政治③新しい感覚の行財政改革―という3つの方向性を示し、重要な視点とした。
重点的に取り組みたい事業に、▽こども園・小中学校の給食費の無償化▽こども園の保育料無償化と在宅保育への補助金創設▽水道料金の値上げ(平均改定率16・9%)中止▽府道のバイパス道路建設▽新たな総合防災運動公園の建設▽路線バスの充実▽LRT(次世代型路面電車)の導入▽不登校児童・生徒の総合的支援などを挙げた。
なお同町長選には、町内9団体の要請を受けた現職の信貴康孝氏(59)が、4選を目指してすでに出馬を表明。中井氏の出馬により、現段階においては前回2020年と同様、現職と新人の一騎打ちの様相となっている。

■町議補選も8月25日に
中井氏は定例会6月会議をもって議員辞職の意向を示していることから、町議会(定数14)の欠員を補う補欠選挙の投開票が、町長選挙と同じ8月25日に行われる見通しとなった。

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