身体を知り、心を探る/宇治田原で「健幸」測定会
骨粗しょう症の危険を察知し「終活、はじめの一歩」ではカードゲームを通じて、自分が人生の最後に望んでいるものが何なのかを探る

自分を知ろう…という『健幸』測定会が27日、宇治田原町総合文化センターで開かれ、80人が来場。身体と心の状態を探った。
好評だった昨年5月、8月、今年2月に続き、「新年度も開いてほしい」との声を受けた4回目の測定会。
町内在住の65歳以上が対象で、町の福祉課と健康対策課が無料で測定したのは▼肥満&痩せすぎチェック▼健康管理の大きな目安である血圧▼全身の筋力を反映する握力▼血のサラサラ具合いを見る血管年齢▼骨粗しょう症の危険を察知する骨密度▼歩く速さを体感する5㍍歩行▼TUGテスト=イスに座った状態から目標に向かって歩いて回転・元のイスに座るまでの動作を調べてバランスや下肢筋力を見る▼ゲームによる認知機能チェック…の8項目。
この測定値をもとに保健師が最適な改善方法を紹介し、2回目以上の人は数値の変化をチェックした。
そして、午後2時、3時からの2回、実践型講座「終活、はじめの一歩」が開かれた。
終活とは「死後のための準備」と考えがちだが、実は「一旦、自分の人生を整理する」こと。
この日はカードゲームを通じて人生の最後に自分が望んでいるものが何なのかを考えた。
5人1組でスタート。1人5枚のカード受け取り、テーブル上には7枚のカードが表向きに。
そこには「見られたくない物を捨てる」「余命宣告を受けたくない」「尊厳が保たれたい」「やり残したことを片付けたい」「私が望む治療やケアを受けたい」など数々の文言が書かれてあり、自分が一番いらないカードを、場に出ているカードと交換する。
「お墓の段取りをしたい」を「最後までペットと一緒に居たい」に替える人。「日記や自叙伝を書く」を「好きな物を食べ、飲みたい」にする人。
様々な思いが交差し、新たなカードがめくられるたびに、このチェンジを繰り返していくと、最後に自分が望んでいる重要なカードが手元に残る。
そこから人生においての大切な「価値観」や自分自身の「あり方」について、大きな「気づき」を得た。