更なる挑戦へのステップ/久御山・生涯学習事業開講式
オープニングで久御山ハーモニーが町の歌を斉唱

久御山町の生涯学習事業開講式が28日、町役場5階コンベンションホールで開かれた。シニア世代が、今年度に取り組む生涯学習活動へ、意欲を高めた。
開講式には、いきがい大学の受講生、サークル、社会教育関係団体、町民ら126人が参加した。
オープニングでは町文化サークル「久御山ハーモニー」のメンバーが信貴康孝町長、内田智子教育長を中心に整列し、参加者とともに声高らかに町歌を斉唱した。
続いて内田教育長が「自ら学習する皆さまの姿は生涯学習の理念の実践者そのもの。皆勤賞を目指して学びのスタートを。一人一人が学びを通して、愉快に楽しく充実した生活を」と開式の言葉を述べた。
信貴町長は「個々の学習を通して仲間をつくり、生きがいをつくることに励み、生涯現役という気持ちで学習を継続されることを願っています」と、祝辞を述べた。
最後にいきがい大学の受講生を代表し、林吉一さんが「人生100年時代と言われる今日、変化の激しい時代に臆することなく、更なる挑戦へのステップをしていく。一人一人が学習を通して自己の研鑚に努め、学んだことを自らの行動に移し、そして継続することで地域社会に還元できる活動につなげたい」と決意の言葉を述べた。

■桂三扇さんが講演/いきがい大学スタート

笑いの効果をおもしろおかしく伝える桂三扇さん

開講式後には、今年度で第52回目を迎えた「いきがい大学」がスタート。来年2月までの毎月、計10回の講座が開かれ、講演、体操、合唱などを通して見識を深める。今回は165人が申し込んだ。
第1弾は、六代桂文枝門下の女流落語家・桂三扇さんを講師に迎え、「笑いと健康」と題した講演会が開かれた。
講演の中で三扇さんは、笑うことにより、ガン細胞を攻撃するナチュラルキラー細胞が活性化するとの研究結果を紹介し「吉本新喜劇はガンに効く」と笑わせた。一方で自身が専門とする落語の効果について、笑った瞬間に頭の中で麻酔液が作られるとの研究成果を紹介しながら「リウマチと神経痛に効く」と、吉本新喜劇への対抗心を燃やし、笑いを誘った。
さらに陸上で活躍したカール・ルイスさんや有森裕子さんが、競技中に笑みを浮かべることで好成績を修めたという実例も挙げ、笑いが健康維持やパフォーマンス向上に効果的であることをおもしろおかしく伝えた。
後半の落語でも会場に笑いを呼び、参加者の健康維持の一役を買った。