平和への道 誓いと祈り/宇治で「平和祈念集会」
献花する松村市長(左)、松峯議長(右)と平和訪問団の代表生徒

79回目の「終戦の日」を迎えた15日、山城地方の各地で平和を願う催しが開かれた。宇治市では、市役所北口の平和エリアで第62回「宇治市民平和祈念集会」を開催。戦没者へ心を寄せながら、世界の恒久平和実現を祈った。
集会は市など各種団体で構成する市平和都市推進協議会(会長=松村淳子市長)が主催。「平和の像」があるエリアを会場に、小・中学生平和訪問団の児童・生徒、府・市議会議員、市職員、一般参列者ら合計130人が集まった。昨年は悪天候のため庁舎内で関係者のみ式典を挙行しており、同所での開催は2年ぶり。
主催者を代表し、松村市長は「世界に目を向けると、平和が脅かされ多くの命が奪われる状況が今なお続いています。協議会として平和を守り続けることに不断の努力を傾注すると共に、平和への道を市民の皆様方とともに歩み続ける決意を改めてお誓い申し上げます」と挨拶した。
平和訪問団を代表して、加藤玲奈さんが「この地球上に再び広島、長崎の惨禍を繰り返してはならない。そのためにあらゆる国の核兵器の廃絶と全面軍縮を全世界の人々に訴える」とする平和都市宣言文を朗読した。
続いて、松村市長と同訪問団長・武政智代さん、松峯茂・市議会議長と副団長・岩崎多笑さんが花輪を捧げた。正午の「平和の鐘」が鳴ると、参加者たちが静かに目を閉じて黙とう。戦没者の冥福を祈り、平和の誓いを新たにした。
午後0時15分からは、庁舎1階市民交流ロビーで平和祈念コンサート「平和の歌をあなたに」が開かれ、ピアノ奏者の須恵夏美さんが「Imagine」「Let It Be」など心安らぐメロディーをホールに響かせた。