「事故完封」で新年迎えて/久御山で交通安全啓発
命を守る「まみむめも」が紹介されたミニ交通安全教室

「ゆずりあう心がつなぐ京の道」をスローガンとする「年末の交通事故防止府民運動」(12月1~10日)が展開中の3日、久御山町の老人福祉センター荒見苑の大広間で、啓発行事「アートで交通安全いつまでも元気で安全に」が開かれた。教室、アートライブ、ミニコンサートを繰り広げ、年末の「事故完封」を呼び掛けた。
宇治署、宇治市交通安全対策協議会、宇治交通安全協会など各機関の関係者や住民らが参加した。
式典では、惣司匡樹宇治署長が、日没前後の約1時間が交通事故の発生が多いことから、ドライバーに早めのライト点灯を促した。また、11月1日から罰則が強化された自転車のながらスマホや酒気帯び運転を「しない、させない」よう、協力を呼び掛けるとともに「地域一体となって活動でき、心強い」と感謝した。
宇治交通安全協会の堀井寛和会長は、自転車乗車時のヘルメット着用率が低いことを指摘し、頭部を守ることの重要性を伝えた。

府警音楽隊とカラーガード隊によるクリスマス音楽会

ミニ交通安全教室では、絵師の知路雅文さんと地域交通安全活動推進員のメンバーが、事故防止の秘訣が込められた「まみむめも」を紹介。「待つ」、「見る」、「無理せず止まる」、「目立つ」、「もっと知る」を心掛け、自分の命を守るよう呼び掛けた。
府警音楽隊によるクリスマス音楽会では、「あわてんぼうのサンタクロース」、「高校三年生」が演奏。「さんぽ」では女性警察官で編成したカラーガード隊がリズミカルなダンスを披露し、締めくくりは「美空ひばりメドレー」。アンコールには「ヤングマン」で応えた。

宇治署交通課のキャラクター(中央)を描いた知路さん(左)。右は惣司署長

知路さんは、この演奏に合わせたアートライブを展開。海宝寺=京都市伏見区=の寿位の間の襖絵や最近では成田空港の壁画も手掛けたという知路さんは「宇治と言えば鵜飼い」ということで、鵜をモチーフにした宇治署交通課のオリジナルキャラクターを描いた。このキャラクターは今後、名前が決められ、啓発活動にも登場するという。
知路さんは「『まみむめも』は大切。自分自身にも言い聞かせ、交通安全を心掛けます」と話していた。
来場者には、お守り型の反射材、府民運動のビラ、ライトなどの啓発グッズを配布。年末を無事故で過ごし、笑顔で新年を迎えてもらうことを願った。