
2024(令和6)年分の所得税の確定申告が17日から始まった。
宇治税務署(萩尾大介署長)では例年どおり、会場前には朝から入場整理券を求める人々の列ができ、混雑が続いている。17日は、相談受付が始まる午前8時30分時点で110人が並んでいた。
宇治税務署の申告会場は3月17日までの間、9時から5時まで開設されている。
申告相談の受け付けは午前8時30分~午後4時。(相談自体は午前9時~午後5時)。ただ、混雑の状況によっては4時より前に受け付けが締め切られる場合もある。
今年も昨年同様、申告会場への入場にはLINEを通じたオンライン予約または当日発行の整理券が必要となる。
国税庁では、「あらゆる税務手続が税務署に行かずにできる社会」を目指した税務行政のDX(デジタルトランスフォーメーション)化を進めている。この取り組みの一環で宇治税務署が特に注力しているのが、国税電子申告・納税システム「e‐Tax」の推進で、なかでもマイナンバーカードとスマートフォンを使用したスマホ申告とキャッシュレス納付の利用拡大だ。
マイナンバーカードと同カードの読取機能のあるスマホがあれば自宅などからでもオンラインで申告から納付まで完結することで、混雑した申告会場へ行かずに一連の手続を完了することができる。ふるさと納税や医療費控除などで還付申告する場合、書面で提出する場合よりも還付金の振り込みが早くなるメリットもあり、申告した人の約7割がe‐Taxを既に利用している。
同署では上述のe‐Taxの推進とキャッシュレス納付の利用拡大に向けて、さまざまな取り組みを実施。最近では、今月から「申告はe‐Tax 納税はキャッシュレス」といった巨大な文字を庁舎の窓に掲示する窓ガラス広告を実施。若手職員が中心となって手分けして掲示した。
萩尾署長は「会場の混雑は例年の課題ですが、e‐Taxとキャッシュレス納付を利用すれば、長時間並ぶことなくスムーズに申告・納付ができます。ぜひ、ご利用ください」とコメントしている。