
ゲームで多世代に広く馴染みのあるキノコがまちを活気づける―宇治市小倉町の近鉄小倉駅西口ロータリーで16日、初イベント「おぐらキノコ化計画・キノコ狩り」が行われ、家族連れなど3000人超の熱気にあふれた。
居場所づくりを進める市まちのリビングリング支援事業の一環。同実行委(池田景=餃子屋ミヤコパンダ=代表)が主催、元気巨椋っ鼓(野々口誠会長、久保田真子代表)が共催した。
2022年9月、ミュージアム構想に胸躍らせた池田さんらが団体を立ち上げ、地元活性化のアイテムに定めるキノコの輪を広めた。
この日までにブナシメジ・シイタケ・エリンギ・ナメコ・ヒラタケ・エノキダケの6種類で生育を見守り、収穫・風味を楽しんだメンバーも。
イベントに先駆け今月5日からスタンプラリーをスタート。
同駅周辺にある飲食や雑貨・生花店など約20店で「講習試食会」などを行い、注文・参加すればスタンプを押した。
キノコが食材のメニュー提供や、フラワーアレンジメント教室など持ち味を発揮しムードを盛り上げた。
そして、雨予報が心配されたイベント当日朝。夜が白み、濡れそぼる路面に降る雨はなく。早くから参加店スタッフも顔を揃え最終準備を整えた。
元気巨椋っ鼓の勇壮な太鼓の音が鳴り響き、色とりどりの風船アーチが彩りを添える会場は、新装ロータリーをぐるり取り囲む約25ブース・キッチンカーがにぎわいを創出。

スタートを告げるテープカットならぬ「キノコカット」は、市の本間雅人・市民協働推進課長、髪一小倉店オーナー理髪師の中馬悟さん、市公園公社の安田修治常務理事の笑顔弾け、よく育つ菌類にハサミを入れた。
当日も、「車にキノコの絵を描く」「キノコクイズにチャレンジ」「干しシイタケの中からハートの葉っぱを見付ける」「キノコカルタをつくる」といったお題に挑めばスタンプを押してもらえ、集めた親子らはキノコ汁・キノコご飯を満喫。

さらに、キノコグッズ、金券が当たるガチャに笑顔があふれた。
ほかにも、輪投げや当てもん、コインゲームなどの遊びコーナー、各店自慢の飲食メニュー、飲み物などもふんだんに用意され完売が相次いだ。
巨椋っ鼓に続き、キッズダンス「フリースタイル」の元気いっぱいのステージに盛んな拍手が送られた。
同実行委は今後も、年1回以上のキノコづくしのイベント継続に意欲を強くする。