
第39回「宇治川マラソン大会」(同実行委員会主催)が23日、宇治市広野町の山城総合運動公園(太陽が丘)を発着点とするコースで開かれた。北は北海道、南は鹿児島県から2057人がエントリー。5㌔・10㌔・ハーフで計1666人が完走した。最高齢の参加者は男性が86歳、女性が82歳だった。

出発式では、「元気巨椋っ鼓」が勇壮なバチさばきで選手にエール。平田研一実行委員長の開会宣言に続き、松村淳子市長は主催者、松峯茂市議会議長は来賓として励ましの言葉を述べた。ゲストランナーとして招かれた長距離・マラソンの元選手で、宇治市観光大使でもある千葉真子さんは「上りは腕を強く振り、下りは休むように」と、アップダウンの激しいコースを完走するためのコツをアドバイス。緩急を意識した走法を勧めた。
5㌔は午前10時10分、ハーフと10㌔は同15分に号砲。ランナーたちは源氏物語ゆかりの地に設けられた高低差100㍍に及ぶ屈指の難コースを駆け抜け、ゴールの太陽が丘陸上競技場を目指した。
宇治で生まれ育ち、太陽が丘周辺を〝庭〟として実力を養い、オリンピックや世界陸上で活躍した千葉さんは、10㌔を完走。慣れ親しんだコースを走り切った後、「きついコースとはわかっていたが、やっぱり走ったら足がとれそうになりました」と、厳しいコースであることを改めて感じた様子だった。沿道では「いつもは『千葉ちゃん』(愛称)と呼ばれることが多いが、地元だからか『まさこちゃん』『まーちゃん』と呼んでくださる方もいて、うれしかったです」と、市民らの声援に感謝していた。