新消防庁舎喜びの竣工/城陽

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城陽市消防本部(南郷孝之消防長)は、今月1日から本格運用している新消防庁舎の竣工式を13日、新型コロナウイルス感染防止の観点から「規模縮小・時間短縮」で挙行した。国道24号沿いの旧消防庁舎が新名神高速道路ルートにかかったため、南側約150㍍の同市富野東田部33番地に移転し、新築されたもので工事費は約16億8200万円。そのうち、約13億円をネクスコ西日本からの移転補償費で賄う。

浸水被害に対応すべく2階に設置している通信指令室

新消防庁舎の敷地面積は約9800平方㍍内に、鉄筋コンクリート造3階建ての「庁舎棟」と、同2階建ての「訓練棟」、鉄骨平屋建ての「車庫棟」を整備。庁舎棟のフロア面積は3623平方㍍で、現庁舎の約1・5倍に広がった。
木津川の氾濫など浸水被害を想定し、心臓部である指令室を2階に配置したほか、災害時に72時間稼働できる自家発電装置も屋上に設置した。
また、署員用のトレーニング室や今年4月に初の女性職員2人(府立消防学校に入校中)を採用したことに対応して男女別の仮眠室や更衣室などを完備した。
「庁舎棟」は1階車庫(消防ポンプ車、救助工作車、消防はしご車等11台横並び駐車可能)への動線を最優先した構造となっており、広々とした「出動準備室」に3班体制の署員ロッカーのほか、作戦台を完備。あらかじめ、火災・救急事案に応じた確認事項を徹底させたうえで、現場に急行できるよう配慮されている。

多機能な訓練に対応できる消防訓練棟

このほか、2階には「現場到着時間の短縮」「大規模災害への対応」「市民サービスの向上」「現場活動の支援強化」の特長を有する高機能消防指令システムを設置。4つのマルチビジョンで各出動車両の位置が確認できたり、災害地点に応じて出動車両を選択できる機能を有する。
3階には、130席が確保できる「大会議室」や「団本部室」、地球温暖化に配慮した屋上緑化スペース、自家発電装置等を設置している。
今後は、今年6月着手、11月完成予定で旧消防庁舎の解体工事を行ってくという。

■「消防訓練棟」機能充実/災害現場活動へ多機能

高さ10㍍の位置で庁舎棟とロープでつなぐ渡過訓練場

別棟の「消防訓練棟」には、ボルダリングの壁がそびえ立つ「山岳救助訓練」ができる設備や組み合わせ自由な迷路の「火災訓練室」、スモークマシーンを完備した「濃煙熱気室」、一戸建てやマンション型の訓練室等があり、高さ10㍍の位置で庁舎棟とロープをつなぐことで、ロープブリッジ渡過訓練などにも取り組むことができる。
これら訓練は、署員はもちろん、可能な範囲内で一般市民も体験でき、順次、希望者の受け付けも行っていく。問い合わせは市消防本部総務課℡0774-54-0113まで。

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