宇治市立槇島小学校(福地裕之校長、498人)の5年生が18日、同校近くにある槇島町幡貫の田んぼに手作りのかかしを設置した。個性際立つ力作が実りの秋に彩りを添える。
同校児童は毎年、校区の農家やボランティアらの協力で田植えや収穫を体験し、食育への関心を高めている。
今年は新型コロナウイルスの影響で田植え体験を取り止めた。
かかしは稲穂をついばむ鳥を追い払うため、5年生79人が班別で18体作った。古着や帽子など材料を持ち寄り、軸となる竹に取り付けたり、飾り付けたりした。
この日、児童は農家やボランティアら15人と一緒に、田んぼの道路沿いにかかしを取り付けた。
にこやかな笑顔のかかしのほか、髪をカールさせたサングラス姿のゴリラなどインパクト大の作品も登場。併せて行われたコンクールで、関係者らの投票結果で各賞が決まる。
この田んぼでは餅米を栽培。ボランティアの辻昌美さん(84)は「とても良く実ってくれた。10月中に稲刈りをしたいので、その時も頑張って」と子供たちに期待した。