宇治市長に松村淳子氏/初の女性リーダー誕生

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任期満了に伴う宇治市長選挙は6日、投開票が行われ、無所属新人・松村淳子氏(63)=自民、公明、立憲民主、国民民主、日本維新推薦=が、無所属新人・長廻千春氏(63)=共産推薦=を破って初当選を飾った。先月2日まで府健康福祉部長を務めていた松村氏は知名度不足が懸念されたが、組織票を固めて6割以上の3万2023票を獲得した。投票率は過去2番目に低い34・04%(前回比2ポイント減)だった。
1951年3月の市制施行後、初の「女性市長」を目指し、同性対決となった今回の市長選。退任する山本正市長(73)から市政のバトンを受け取るべく、2候補が激しく争った。
山本市政の2期8年間、市政に安定性を欠いたため、市議会の旧民主系、自民、公明など議員20人が賛同して『活力ある宇治をつくる議員連盟』(松峯茂会長)を結成。選挙母体は知事選で「非共産」の受け皿となっている『活力京都宇治の会』(山仲修矢会長)で、各種団体の推薦・支援を取り付け、ミニ集会を重ねて支持を固めた。
選挙期間中に西脇隆俊府知事が3度も宇治に入り、全面的なバックアップを約束するとともに、政権政党・自民党も中心的に支援。国、府との太いパイプを有権者に訴えた。
その結果、3万2023票を獲得し、得票率も62・5%となった。ダブルスコアでの圧勝は実現しなかったが、「3万票の大台、得票率6割超え」は松村市政の大きな推進力。比較された2018年4月の府知事選の西脇氏の宇治での2万7152票(得票率53・7%)を上回った。
一方、革新系は共産党を前面に出さず、「市民主導」で候補者を擁立し、新たに『こんな宇治プロジェクト』を立ち上げて選挙戦を戦った。1万9233票(同37・5%)は前回の革新系候補の得票から約8500票の上積みに成功し、得票率も21世紀に入って最多。これまで届かなかった層の開拓に成功し、健闘したが、知事選を戦った福山和人氏の2万3430票(同46・3%)には及ばなかった。
なお、松村氏の任期は19日(土)から4年間。市役所への初登庁は21日(月)を予定している。

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