宇治市立広野中学校(藤本いずみ校長)で17日、小中合同によるヒマワリの種植えが行われた。長引くコロナ禍で、児童と生徒が直で会うのは久しぶりとあって、全員が和気あいあいと交流を楽しんだ。
11年前の東日本大震災以来、同校では、校名が同じ福島県の広野中学校(双葉郡広野町)との交流が活発に。同世代の仲間を励まし支援の輪を広げようと、福島にヒマワリの種を届ける「ひまわり里親プロジェクト」に協力を続けている。
プロジェクトは福島からヒマワリの種を買って育て、収穫した種を送り届ける「里親さん」を募る。花を介して全国と福島をつなぎ、現地の観光促進につなげる。また、種は植物由来のバイオ燃料としても活用されている。
この日は種植えに先立ち、「宇治ひろの学園」として連携する、大開小と大久保小の児童会の子供たち17人を交えた「ホットミーティング」を開催。3グループに分かれて交流した後、中学生からプロジェクトの説明があった。
説明が終わり、中庭の円形花壇へと場所を移動。児童たちは上級生から種を受け取り、ていねいに土をかぶせて植えていった。
花は8月ごろに咲く見込みだが、小学校の夏休み時期と重なるため、別途ビデオ撮りした映像や写真を送る予定だという。
生徒会の役員を務めて3年目になる坂井日和さんは「昨年はズームだったので、直接会えてうれしかったです。私は中学生になって初めてヒマワリを見たので、小学校でも見られる機会があれば素敵だなと思います」と話した。