市内最大物流拠点、順次着工へ/ロジスクエア京田辺

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大住工業専用地域(工専)と防賀川に挟まれ、もともと農地だった約13㌶に大型物流施設「ロジスクエア京田辺」が新たに完成する。
京奈和道田辺北インターまで約800㍍、新名神と第2京阪の八幡京田辺インター・ジャンクションまで約3・2㌔と交通利便が絶好のエリア。
隣り合う大住工業専用地域(工専)は市北部で工業系企業が集積する。
既存の広域幹線道路に加えて新名神全線開通も間近に迫り、主要都市や関西空港に直結する高速道路網を生かす工業流通拠点としての展望は明るい。
昨年5月設立の大住土地区画整理組合(古林貢理事長)が施主となり、開発を担う物流不動産の㈱シーアールイー(亀山忠秀代表取締役社長、東京都港区)は、市内最大規模となる物流施設「ロジスクエア京田辺」の開発プロジェクトに着手する。
計画では、A棟(4層各階両面バース)とB棟(4層1・2・3階バース)の2棟の合計延べ床面積は24万8000平方㍍(7万5000坪)を擁して市内最大となる。
2棟合わせて約800人の雇用を見込め、A棟が2025年2月ごろ、B棟が26年半ばの竣工を予定。

新名神や府道などに面し、太陽光パネルで屋上を張り巡らせるA・B両棟

「緑に包まれた美しいまち」を掲げ、「ゼロカーボンシティー」挑戦を宣言する市の姿勢に沿い、新施設は屋根全面に太陽光パネルを設置する。
外壁はメンテナンス不要の金属パネルで落ち着いた色彩を施し、重厚感あるデザインに。
壁面緑化や外構ランドスケープデザインといった緑豊かな装いも特長となる。
来年4月ごろにA棟から順次、着工するという。
2008(平成20)年以降、大住工専の拡大を目指し、地域活性化や周辺環境の整備、企業誘致などの支援を続けてきた市は「市内経済に与える効果は大きく、大住地域の活性化に貢献するもの」と期待を寄せる。
地元では近年、営農者の高齢化や後継者不足により市街化への声が高まり、07(同19)年に「大住地域の明日を考える会」が発足。
大住土地区画整理組合設立準備委員会を10年に結成し、その後もまちづくりの協議を重ね、昨年1月に市街化区域へ編入。
現在、整地や道路、調整池などの基盤整備を進める同組合は26年3月の解散を予定する。

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