「顔と顔」合わせた交流再開/城陽市と米国バンクーバー市

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城陽市の姉妹都市・米国ワシントン州バンクーバー市の女性市長アン・メッケナリー・オゥーゴ市長ら一行31人が14日、城陽市役所を表敬訪問。バ市との草の根交流に熱心な奥田敏晴市長らと和やかな懇談のひとときを過ごした。バ市から公式訪問は2017年11月以来およそ5年半ぶり。久々の両市関係者の友好親善シーンは「ウイズコロナ時代の本格的な幕開け」を印象づけた。
城陽市は、韓国慶山市に次ぐ第2の国外姉妹都市として1995(平成7)年10月30日、米国バンクーバー市と盟約を締結。きっかけは、両市を拠点に活動するロータリークラブ同士の交流が縁で、当時の今道仙次市長とブルース・へーゲンセン市長が「永遠の絆を」と調印を行った。
バ市には、日系企業も多く、クラーク・カレッジには日本語学科もあることから、コロナ前までは毎年のように学生が城陽市を訪れ、青少年交流を繰り広げていた。
しかし、2017年11月の城陽市制施行45周年記念式典への出席を最後に、コロナ感染拡大の影響で来日は実現せず、同年に市長に就任したアン氏も首長として念願の初来日となった。
午後4時、バ市一行30人が市役所に到着したことを受け、西庁舎で奥田市長をはじめ、今西仲雄・本城秋男両副市長、北澤義之教育長らによる表敬訪問の場が設定され、出席者全員ノーマスクで歓談のひとときを楽しんだ。

バ市のアン市長から贈られた記念品を披露する奥田市長

奥田市長は「昨年11月の市制施行50周年記念式典にお招きできなかった。バンクーバー市の大切な友人の方々と、このように顔と顔を合わせて交流できなかったことを心苦しく思う。現在、新名神やプレミアム・アウトレットの工事が進むなど本市の町並みは大きく変わろうとしています。あす以降も、未来に向かって大きく躍動する姉妹都市・城陽市をご覧いただきたい」と歓迎の挨拶。

アン市長に記念品を手渡す谷市議会議長

これに対し、アン市長は「素晴らしい歓迎をいただき、ありがとうございます。今回の訪問団員の大半が初来日。今年10月で姉妹都市盟約から28年を迎えますが、私たちの絆の歴史は、それよりもさかのぼり、国際交流関係の素晴らしいパートナーでもあります」と、感謝の意を伝えた。
それぞれの市の特産品による記念品交換では、城陽市から燦彩糸をつかった「カードケース」や「梅酒」。バ市からはヒマラヤスギを材料に原住民が作った「工芸品」が贈られた。
最後は、出席者全員で記念撮影を行い、笑顔を弾けさせた。
一方、そのあと市議会も同会場で「歓迎式」を行い、谷直樹市議会議長が「新型コロナ感染拡大以降、お会いすることが叶いませんでしたが、本日こうして念願が叶い、喜びもひとしお。今後とも、あらゆる分野で英知を結集し、学び合い、良きパートナーとして将来に夢あるまちづくりに向け、ともに発展できるよう念願しております」と歓迎の挨拶。
アン市長も「近い将来、改めて皆さんをおもてなしできる、その日を楽しみにしています」と、訪米を呼び掛けた。
記念品の交換では、城陽市議会から特産・寺田イモを使った「焼酎」や「和紅茶」、バ市から現地の「工芸品」や「ワイン」が手渡された。

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