4年ぶり露店でにぎわう/宇治・圓蔵院「こんぴら祭」
4年ぶりの露店でにぎわう境内

宇治市広野町寺山の曹洞宗・小林山圓蔵院(宮崎良章住職)で10日、「こんぴら祭」が開かれ、多くの参拝者や子供たちでにぎわった。
境内の金毘羅堂は江戸時代の初期、淀藩主の永井尚政の要請で興聖寺や同院を開いた万安英種が大松寺(久御山町佐山)に建立。しばしば水害に遭ったことから1770(明和7)年に円蔵院の裏山に移設された。現在地へは、昭和40年代に移されたという。

白煙を上げる中に護摩木が投じられた大護摩供祈とう

参拝者は、金毘羅大権現と熊野大権現、秋葉大権現の3体を祭るお堂の前で家内安全や無病息災を祈願。金毘羅奉賛会(丸山芳則会長)のメンバーが記帳や祈とう受付を手伝った。
大般若転読祈とうを終え、大護摩供養の法要では読経の中、多くの護摩木が白煙を上げる炎の中に投じられた。
旧街道や参道、境内には多くの露店が並び、夕方からは子供たちも大勢繰り出した。新型コロナの影響で、露店が並ぶのは2019年以来4年ぶり。