久御山町の中央公民館跡地に2025年夏にオープンする「全世代・全員活躍まちづくりセンター」では、同施設内に子供を主役とする「まち」をつくる「ミニくみ」事業を開館後に予定。その本格実施に向けた事前企画「ミニくみ♪オープンへのみち」が26日、町役場コンベンションホールでスタートした。今秋の「まちのがっこう」での出店に向けた企画会議が開かれ、町内の小学生がアイデアを出し合った。
ミニくみは、子供のための「まち」をつくる、遊びと学びのプログラム。ドイツのミュンヘンで始まった「ミニ・ミュンヘン」にならって企画された。子供たちにコミュニケーションの大切さや社会性を学んでもらうことなどを狙いとしているほか、同施設を知ってもらい、まちづくりに関心を持ってもらうことを目的としている。
このミニくみへのスムーズな移行を実現するために企画されたのが「ミニくみ♪オープンへのみち」。いわゆる「ミニ・ミニくみ」。その第一弾が、11月3日(金・祝)中央公園で開催される、まちににぎわいを創出する実証実験イベント、まちのがっこうへの出店だ。
この日のこども会議には、町内の小学4~6年生の女子児童計9人が参加。まちのがっこうでやってみたいことなどを自由に話し合った。
こども教育や地域連携活動に積極的に取り組む京都文教大学は、ミニくみにアドバイザーとして協力。同大学のこども教育学部・橋本祥夫教授がこの日の会議をファシリテーターとして取りまとめたほか、同大学の学生6人、まちのがっこうを運営する住民団体「KUMIDAN」のメンバーも子供たちをサポートした。
3グループに分かれて会議を展開した子供たちは、イベントのコンセプトを考え、それに基づいてやってみたいことを自由に発表。輪投げ、ボウリング、コリントゲーム、射的、モグラたたき、コイン落とし、千本引き、お菓子すくいなど、多彩な遊びのアイデアを出し、さまざまな年代が笑顔で楽しめるイベントにするなどというコンセプトも掲げた。
参加した子供の一人は「たくさん発表できて楽しかった。次は友だちを誘って参加したい」と、ミニくみに意欲を見せていた。
会議に先立っては、同施設の設計を担う㈱NHAの増崎陽介さんが、模型を見せたり、建設場所を指し示したりしながら、どのようなコンセプトで設計を進めているかなどを子供たちに説明。また、同施設の運営を担うアクティオ㈱の宮野佐千子さんは、ミニくみ事業は、まちづくりセンターの中に子供だけのまちをつくる企画であることなどを説明した。
今後は出店に向けた事前準備会でアイデアを具体化していく。8月10日と10月29日に2回開く予定で、この事前準備会からの参加者も受け付けており、対象は町内在住の小学3~6年生。参加費は無料。興味のある人は町生涯学習応援課℡0774‐45‐3918へ。